「滑舌(かつぜつ)が悪くて言いたいことが伝わらない」「プレゼンや会話で自信を持ちたい」といった悩みを抱えていませんか?滑舌が良くなると、コミュニケーションがスムーズになり、聞き手にとって、“話しやすい人”というプラスの印象を残すことができます。今回は、滑舌を改善するための効果的な方法をご紹介します!


1. 発声練習で声を安定させる

滑舌が悪くなる原因の一つに、声の出し方が弱いことがあります。滑舌トレーニングを受けたことがない方には、「吐く息の量」が少ないことが多く、トレーニングすると「こんなにエネルギーを使うのですね!」と驚かれる方が多いです。以下のポイントを意識して、発声練習を取り入れてみましょう

  • 腹式呼吸を習慣化する
    胸だけで呼吸するのではなく、お腹を使って息を吐くことを意識しましょう。お腹から声を出すことで、安定した音量で話すことができるようになり、多少緊張しても声からは緊張が伝わりにくくなります。また「サ行」などの言いにくい音も発音が明瞭になります。
  • 「あ・え・い・う・え・お・あ・お」を繰り返す
    日本語の基本母音を意識的に発声する練習です。鏡の前で口の形を確認しながら発音すると効果的です。発声練習用の課題は様々ありますが、こちらは「口の形」を意識することを目的に使われます。慣れてきたら、「カ行」以降もこの順番で練習しましょう。

2. 早口言葉で舌の筋肉を鍛える

早口言葉は滑舌トレーニングに最適!まずはゆっくり、正確に発音できるようにし、慣れてきたらスピードを上げていきましょう。最終的には、スピードを上げた状態で3回繰り返して言い切れるまでトレーニングできると良いでしょう。以下の例を試してください

  • 生麦生米生卵(なまむぎ なまごめ なまたまご)
  • 赤巻紙青巻紙黄巻紙(あかまきがみ あおまきがみ きまきがみ)
  • 隣の客はよく柿食う客だ(となりのきゃくは よく かきくう きゃくだ)

毎日2~3分程度でOK!継続することが大事です。

こうした早口言葉に慣れてきたら、本格的な「滑舌トレーニングテキスト」を使って練習することをお勧めします。

「滑舌トレーニングテキスト」のご案内はこちら


3. 舌のストレッチで動きを良くする

滑舌が悪い場合、舌が硬直していることが原因の場合もあります。緊張している時などは、体にも力が入って硬くなりますが、同じことが「舌」にも起きています。以下のストレッチを試してみてください

  • 舌を左右に動かす
    口を閉じた状態で、舌を左右に動かします。次に上下、最後に円を描くように回しましょう。
  • 舌を前に突き出す
    舌を口から思いっきり突き出し、10秒間キープします。その後、舌を奥に引き戻します。この動きを5回繰り返してください。

4. 口の周りの筋肉を鍛える

口元の筋肉が弱いと、滑舌が悪くなる原因になります。以下のエクササイズを取り入れてみましょう

  • ほっぺたふくらまし運動
    片方の頬を膨らませ、反対側に空気を移動させる動作を繰り返します。これを10回行いましょう。
  • 「う・い・う・い」体操
    「ういうい・・・」と繰り返します。この時、誇張して口を大きく動かしながら発音します。まずは30秒から!毎日1分を続けられると、口周りの筋肉を鍛えられるだけでなく、小顔効果も期待できるそうです。スピードも少しずつアップできると更に良いでしょう。

5. 自分の声を録音して確認する

自分がどう話しているか、客観的に確認することも重要です。スマートフォンなどで自分の声を録音し、発音や声のトーンの具合を確認してみましょう。改善点が見つかりやすくなります。おすすめは、本や文章の音読です。1分くらいのものから始めてみてください。


6. 水分補給で口の乾燥を防ぐ

口が乾いていると、舌や唇の動きが悪くなり、滑舌にも影響します。普段から十分な水分補給を心がけましょう。また、口の中が乾きやすい人は、喉飴やスプレータイプの保湿剤を使うのもおすすめです。更に、唇の乾燥も滑舌を悪くしてしまう要因の一つです。自分に合うリップクリームなどでケアすることも心がけましょう。


7. 専門的なレッスンを受ける

劇団やアナウンススクールで行われている滑舌トレーニングに参加するなど、プロから直接指導を受けるのも一つの手です。プロの指導のもと、自分に合ったトレーニング法を見つけることができますし、効率よくトレーニングができるため滑舌改善のスピードが早いです。

当協会の「滑舌能力検定外郎売」も多くの方に滑舌改善のためご活用いただき、「講座(学び)と検定(証)」のセットで取り組めるため継続しやすいと嬉しいお声をいただいています。

「滑舌能力検定外郎売」の詳細はこちら


まとめ

滑舌を良くするためには、日々のトレーニングが重要です。焦らずコツコツと長く続けることで、必ず効果を感じられるはずです。明瞭な発音を身につけて、自信を持って話せる自分を目指しましょう!